地域連携かグローバル化か…

一時期しきりとグローバル化が推奨されていたな、そういえば。しかし、このワードが死後化し、結局のところ一部の企業や個人がそのような視点で物事を捉えているに過ぎない。一斉に取り組むべき要素が不十分だということか。

これに対して、昨今地域連携が(も)推奨されている。グローバル化に失敗した敗者は地域にその活路を見出すべしと言わんばかりでまことに腹立たしい。

各々の趣旨はあるにせよ、問題は時系列でこのような号令が出てくること。よく考えてみれば、あるいは、そんなことを考えずとも、経済にせよ教育にせよそれら両者が必須であって、第3者からどのようにしなさいなどといわれる類のものではないし、また、そのようなことを言わせてしまっているところがまずい。

ともあれ、本当に目指すべきは内なるグローバル化ではないか。様々な人と渡り合う準備のない者が、掛け声だけでグローバル化を叫んでも何とも薄っぺらだ。心の修養が必要ということだ。井の中の蛙大海を知らず、とは言うものの、井戸の中の世界すら知らないものが井戸から出たとしても何も知ることはない。また、井戸の世界は、社会構造の相同性から推し量れば、他の井戸との共通性は高く、したがって井の中の蛙は、他の世界事情をも知り得ているのである。そのような蛙は世界に出る準備万端、真のグローバル化の先駆けとなっているはず。

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